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#107

YOU ARE WHAT YOU MEET !!

また、1年

今日、友人のK君がこの世を旅立って1年が経った。

本当にもう、1年も経ってしまったんだ…信じられない。

もう、覚えきれない程、友人の命日が増えてしまった。
同じ病院の同じ部屋で、何回も何回も共に辛い薬や手術を乗り越えて来た彼等が、
この世から旅立ってしまった日も、
こうして1年、また1年と、遠ざかっていってしまうのか。
あまりの単調なこの時間の進み具合が、妙に冷たく感じられるけど、
生きている人というのはそうやって、歳を重ねていくものなんだね。

友人の命日が来る度に、自分は生きているんだということを心から実感するのです。
そうして、ちゃんと生きていくんだと、改めて気合いを入れ直すのです。
忙しい日々に、1日1日の生を埋没させることなく、生きているということを噛みしめなくては。


命日とか関係無く、ふと何かのきっかけで彼等を思い出します。

季節を感じる風とか、
誰かの言葉とか、
前を歩く人の背中とか、
珈琲の味とか匂いとか。

そうして、彼等の記憶が呼び起こされる度に、自分の中に生きている彼等を確認します。
そんな時って、なんだか凄く、気合いが入ったりするのです。
「おまえは、生きているんだからな。」
と、どこかから声が聴こえてくる様な。背中を叩かれる様な、そんな感じなのです。
へにゃった背中をしゃんと伸ばし、そして、生きていこうじゃぁないか。


そうそう、実は先日彼の家に、新しい命が生まれました。女の子だそうです。
近いうちに、彼に線香をあげつつ、新しい命のお祝いもしに行きたいと思います。

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  1. 2007/10/31(水) 23:13:37|
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かわりめ

20071030010212.jpg


季節のかわりめ。
やっと過ごしやすい気温になってきました。
もう少し下がると、俺にとってのベストシーズンです。
研究室の後輩のヒロタンとエンドゥとは、
「やっと半袖の陽気になってきましたね~」なんて話しています。

1年の服装はこうです。

1~3月 半袖の上に長袖を羽織る
4月  衣替え。長袖をしまい始める
5~6月 ベストシーズン1 半袖
7~9月 何着てもだめ
10~11月 ベスとシーズン2 世間の目を気にして、長袖を持ち歩く…が、ほとんど着ない
12月 半袖の上に長袖を羽織り、腕まくり

洋服代がかからなくていいですね。


季節とは関係無しに、最近いろいろ変わった。


警備員のセリフが、
「今日は10時閉門ですので!!」から「今日も泊まりですか?」に変わった。

ハニーのセリフが、
「今日は何時に帰ってくるの?」から「今日は帰ってくるの?」に変わった。

メールボックスを開けるのが怖くなった。

ケータイの音が嫌になった。


もうちょっとで、この状況から抜けられると思う…。

  1. 2007/10/30(火) 01:11:25|
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世界一かっこいいカタカナとは…

20071010021352.jpg


現在、「トウキョウ建築コレクション」という企画の委員をしています。
これは、全国の建築系大学の修士計画・修士論文を集め、
3月に代官山のヒルサイドテラスで展示会をしようというもの。
主催側に大学1年の時からの友人がいて、それで誘われたものです。
沢山の大学にまたがったカタチで本部が構成されているので、とても新鮮で刺激になんだよね。

そこで俺は、「制作・広報」班という分野の班長ということになっているのだけど、
これはつまり、ロゴやフライヤー、ポスター、ウェブ、会場のサイン計画、その他もろもろ、
とにかく沢山の物をデザインして作っていくという役職。

しっかし、楽しい反面、結構辛いです…(^_^;)
なんせ、センス抜群の奴らが本部には沢山いて、彼等の納得いく物をデザインしていかなくてはならないという…orz
これはかなりのプレッシャーだぜ、、、いい修行になりそうです。


現在は、ロゴと名刺を作成中。
ここ1週間は、世の中のロゴとフォントを分析しまくる生活です。
しかしロゴやフォントってのは本当に奥が深い…。
カタチとしての格好良さ、見た時に与えるインパクト、記憶に残るカタチ・色、
そしてそこに込められた組織のコンセプト・願い…。


今まで、いくつかロゴは作りましたが、
ふり返ってみると、うまくいったのは「自分が属している組織」のロゴがほとんどでした。
それは多分、その組織がどんな人達の集まりで、どんな雰囲気で、どんな考えのもとやっているかがよく分かっていたからだと思う。

逆に、自分が属していなかったり、メールだけで「これ作って」と言われたものに関しては、
ほとんど上手くいかなかった…。「一度も直接話さないで作って」なんてもっての他……。
その組織の雰囲気や理念、目標から、デザインの素となるものを見つけ出して作っていく。
そういえば、デザイナーのインタビューなんか読んでも、まずは相手を理解するところから始めるって人が多かった。


今回は、まだ組織に属したばかりだけど、試行錯誤をくりかえしていいもん作ろうと思います。


上の画像は、今回持って行った叩き台(叩かれ台)…採用はされず。
「ブランド」の様な、インテリジェンスな感じを出したいと思ったのですが…かたすぎました。
ただ3文字並べただけに見えてしまうかもだけど、実はものすごい時間かかってます。
太さ、細さ、払い具合、止め具合、エッジ、角度、文字の間隔、プロポーション……。
文字のディテールをマウスでコチコチいじっていたら夜が明けてたり…(^_^;)
いやぁ…、世の中にある「かっこいいロゴ」というものが、どれほど凄いか思い知らされました。



……で、次に出されたお題が、「世界一かっこいいカタカナ」。

「カタカナって、あんまりかっこいいの見たことないよね~」
という一言から始まり、かっこいいカタカナで作れたらすごいんじゃないの?という感じで盛り上がり、
「じゃぁ次は、世界一かっこいいカタカナで作ってきて★」と……。
カタカナができて数百年。その長い年月で洗練されて来たものを越えろと…。
1週間、今度はカタカナと向き合う日々になりそうです…。

ワクワク感と不安感で胸の中がおかしなことになってます。
  1. 2007/10/10(水) 02:40:45|
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勝負パンツ

wataridori1.jpg

検査結果、異常ありませんでした。

CTを撮る日の朝、手帳のカレンダーが今月までしか日付を書き込んでいないことに気づきました。
(無印の手帳で、自分で日付を書き込むタイプのものがある)
俺にとって、カレンダーに未来の日付を書き込むことは、一つのジンクスなのです。
肺に転移した癌を取り除く手術の前日、
「今回は肺を開けてみないとなんとも言えない」
との医師の台詞で気が遠くなりそうになりながらも、
必ず来るはずだと、手帳のカレンダーに未来の日付を書き込み続けたことがありました。

その時からなんとなく、カレンダーに未来を書き込むことが、
希望というか、「これで大丈夫!」というような、変な安心感をもたらすのです。

勝負パンツと一緒ですねw

なにはともあれ、良かった良かった☆


写真は、あるコンペに載せたパース。
写真と色鉛筆のを組み合わせを試してみました。

  1. 2007/10/06(土) 01:16:31|
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何かに夢中になってる時 人は強いと思う




ご無沙汰しております。architravelerです。みなさまいかがお過ごし?
ネタは沢山あるのですが、文章を書くのにあまり時間が割けない今日この頃。
しかしながらとても充実はしております。

どたばたしていてふと気づくと、明日は肺のCT検査の日でした。
まったくもって、自分で自分がかつて入退院を繰り返していたことなど信じられません。
4年間に渡り、ちょろちょろとしつこく出て来ていた癌も、
多分もう出ないのではないか…?なんて、甘い考えをしている今日この頃です。
しかしふと足を踏み外せば、明日の午後くらいから180度生活が反転してしまうということもあるかと思うと、やはりドキドキはしています…。

もう病院には、戻りたくないです。

最近のarchitravelerはというと、、、


■いくつかアイデアコンペに応募しました。
「出すことに意義がある」という段階はとっくに過ぎているはず。
そろそろなんらかの結果が欲しいところですが、うーん…情けない話です。
プレゼンも模型も、いろんな手法にチャレンジしてみています。
そういう意味では、毎回いろいろと学ぶところがあります。
結果がついてくればなおのこといいのですが…(^_^;)

上の絵は、他のコンペの合間に12時間ノンストップで構想、描画、プレゼンを作ったもの。
いつもはボールペンと鉛筆で書いていましたが、色鉛筆を試してみました。
でも…もうちょっとじっくり描いてれば良かったかも…。どんな道具や表現も、
イッパツでは思考錯誤が足りないですね。いろいろ反省点有りでした。


■二つの事務所で、実施コンペのお手伝いをしています(一つは終了、一つは継続中)。
どちらもボランティアという形での参加ですが、構想を練るところからお手伝いさせてもらってるので、
自分の意見も言えるし、ただの模型要員ではないところがとてもいい経験になっています。
そして一つは結果が出ました。……惜しくも2位でした…。
1位意外は実施できないという、本物のコンペの厳しさを知りました。
構想、プレゼン、模型等等、1ヶ月間のほとんどを費やしたコンペだったので、
流石にショックでした(結構自信あったのに…)。所長もショックを隠せない様子…。
詳しくは、もう少し公になったらお知らせできると思います。


■理科大の卒業制作本「りぼん(理本)」の制作がもうすぐ終わります。
昨年に比べ、倍以上のボリュームになったとは言え、ちょっと遅れ気味です。
沢山の人に協力してもらいました。
今年の編集委員会の代表を勤めているということもあり、
企業とのやりとりや、資金集めなど、いろいろと勉強になりました。
良かったこともあり、難しかったこともありますが、最後もう一踏ん張りです。


■NoExcuseのWEB制作をしています。
脳を鍛える…でおなじみの川島隆太教授の研究室のページを作った時にタッグを組んだ∴君とのコラボ第2弾。
今回は自分のチームということでかなり自由度の高いデザインが出来そうです。
∴君に全面協力をしてもらいながら作成中。お楽しみに★


■トウキョウ建築コレクション2008始動
友人の紹介で、トウキョウ建築コレクションというイベントの実行委員になりました。
全国の建築系大学院生の、修士計画・修士論文展です。
学内の活動はそろそろ卒業して、学外の人達との輪を広げたいです。
これは去年から始まった企画で、今年も代官山ヒルサイドテラスで3月に催されます。
これも順々に告知していきます。よろしくです。


■修士制作始動?
わけあって、2月までに修士制作の論文の部分を仕上げなくてはならなくなりました。
ので、論文も徐々に始まってきました。苦手な分野です…。
研究室では、後輩に「ヨシカワさんが研究してるとこ想像できません」とか言われる始末です。
しかも、東大のブラジル人と一緒に研究することになりそうです。
英語のついでに、ポルトガル語も頑張ってみようと思います。
研究も、似合わないなりに頑張ります。


そんな毎日です。
病院なんかに、戻ってる暇は無いのです。
明日は病院にパソコン持参で作業。何かに夢中になっている時、人は強いと思う。
癌はとにかく無視です。「無視しよう」と、意識しているわけですが…w
ふと気づくと3ヶ月毎の検査の日。これはいいカタチだ。それが、俺の癌の影とのつき合い方です。

  1. 2007/10/04(木) 02:25:16|
  2. モノヅクリ
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