FC2ブログ

#107

YOU ARE WHAT YOU MEET !!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

Brazil2008 Travel Report #03 ペンション荒木にて怪しいじいさんに出会う

araki01.jpg

旅で最もおもしろいのは、「出会い」です。
なので私はなるべくドミトリーに泊まる事にしています。安くて、同じ部屋に二段ベッドがいくつもあって、
節約しながら旅をしているバックパッカー達が、それぞれの旅の瞬間を共有する。
色々な国から、色々な目的で集まった旅人達は、現地のお酒を飲みながらいろいろな話をする。
旅の話、政治の話、宗教の話、国際関係の話...。
それは、自分の世界をぐんぐん広げてくれる、とてもエキサイティングな時間です。
このブラジル旅行でも、沢山の国の沢山の人達と出会いました。
もっと英語が話せれば...と、その度に悔やむわけだけど、いざとなれば言葉はいらないのかもしれませんね。

一生のうち、あと何回こんな旅ができるでしょうか...。
高級で奇麗なホテルに泊まるのも、きっととても素晴らしいのだろうけど、
安くて汚いボロホテルでも、そこでの出来事は今後の人生を、キラキラと輝かせてくれるものです。

さて、最初の出会いは、怪しい日本人のじーさんです。
しかし彼との出会いが、きっとこの旅で最大の出会いだったと今では思います。
ホテル一成を出て、2件目の宿、ペンション荒木での出会いでした。

ペンション荒木は、リベルダージ駅からメトロで一駅のサン・ジョアキン駅から徒歩5分。
写真は宿泊した二人部屋。と言っても隣のベッドは空いていて、サンパウロ滞在時は一人部屋状態でした。
ここは「地球の○き方」にも載ってる、バックパッカーには割と知られた安宿です。日本語も少し通じます。


araki04.jpg

サンパウロの建物には、そのほとんどのエントランスに鉄格子が付いていて、二重鍵になっています。
それだけ、治安が悪いということですね。ガイドブックにも、夜は極力出かけない様にと書いてあります。
...その夜の街を、この後徘徊することになるわけなのですが...。
(上の写真はペンション荒木のエントランス。)

araki03.jpg

これは一応...ラウンジ?と言うべきか。
ペンション荒木では朝食は出ませんが、コーヒーが毎朝用意されていて自由に飲めます。
一泊2000円弱。もうちょっと安く上げたいところですが、この辺りではここが一番安かったです。

cats.jpg

ラウンジには猫が2匹。にゃーん。

tana.jpg

旅の基本は情報収集である。ということで、部屋に荷物を置いて早速キッチンのあるダイニングへと行ってみた。
しかし、誰もいない。おもしろい出会いを求めていたのにちょっと残念だ...と思って後ろを振り返ると、
一人のじーさんが立っていたのです。それが写真の彼、T橋さんでした。

日系ブラジル人かと思いきや、日本人。若い頃から日本ブラジル間を行ったり来たりしているらしい。
現在はブラジルで永住権があるそうな。とても気さくに話しかけてくれた。

しかし、ここで最初の関門が訪れたのである。
「茶でも飲むか」
と、おもむろにキッチンのグラスを水道水ですすぎ、お茶っ葉を入れ、ヤカンからお湯を注いでくれた。
...旅で気をつけなくてはいけないのは、まずとにかく「水」である。
そーいやぁ、A型肝炎の予防接種してこなかったなぁ...。

私 「これ、水道水ですよね?」
T橋 「そーだけど」
私 「いやー、ほら、危ないって言うじゃないですか。俺予防接種受けてこなかったし...」
T橋 「そんなん大丈夫だよ。俺は毎日飲んでるけど何ともない」

なんともないったって、ブラジル在住40年のキャリアとブラジル2日目の俺の胃を一緒にしないでほしい...。
さて、飲むか飲まざるか...。.......で、.........飲んだ。ごくり。
ま、沸騰させてあったわけだし、大丈夫でしょう、なんとかなるなる。
緑茶なんだろうけど、緊張と不安で飲んだ気がしなかった。
今思えば、気にし過ぎだったのかもしれない。でもやっぱり不安だ。
A型肝炎に限らず、黄熱病やデング熱等、現地でも予防接種を呼びかけるポスターをよく見かけた。
用心にこしたことは無いので、次ブラジルに行くことがあったら、ちゃんと予防接種受けてから行こうと思います。
余計な心配せずに楽しみたいものね!!というか、全くそういう予防をせずに行ったことが今となっては舐め過ぎだったなと反省。


さて、お茶を飲みながらしばしの談笑。T橋さんは、今はこんな所にいるが、昔は事業で成功して得た富で、
ブラジルと日本を行ったり来たりしていたそうな。

T橋 「コンドームの自動販売機知ってるか?あれは俺が世界で初めて考案したものなんだ」
...本当か?地元にあったけど。

T橋 「花粉症に効く薬を30年前に開発した。あれを使えばたちまち治るぞ」
...そんなん出来てたらとっくに出回ってるはずでは...

その他にも、難聴を治す薬、癌に効く薬、ハゲを治す薬(俺の頭見て言ったんかい!!)等々、
あやしい話題が続く。「へー」とか「ほー」とか言いながらとりあえず流す。

そして、私が建築学の学生であると言うと遂に、
T橋 「昔、オスカー・ニーマイヤー(※)からブラジリアの土地を買って住んでたことがある。」
......まじかい。さ、さすがに嘘だべ...。

と、こんな怪しい会話を30分くらい楽しんだ後、第二の関門にさしかかる。

T橋 「リベルダージには知り合いが沢山いるから、今夜あたり夜のリベルダージを案内してあげるよ」

あ.....怪しい!!ここで私の警戒心メーターはマックスを振り切った。
さて、この誘いを受けるか断るか...。
「夕方7時くらいにこのキッチンで待ち合わせしよう」と言って、笑顔で彼は出て行ってしまった。

さぁどーする。とりあえず怪しさはマックスだ。
オスカー・ニーマイヤーの名前を知っていたのは驚きだったが、それでも彼の怪しさを払拭する程の説得力は無い。
まだ初めての土地で2日目ということもあり、警戒心もマックスだった。
サンパウロは治安が悪い。日本人はカモられるターゲット。多くの本にそう書いてある。
でも待て、彼も日本人だ。いくらなんでもカモらないだろう。いやでも...うーむ。
とりあえず、その日の日中はサンパウロ市内を見物しながら今夜どうするか考えることにした。

※ オスカー・ニーマイヤー:
ブラジルの著名な建築家。2011年時点で103歳の現役建築家である。私がブラジルを旅した2008年には、40歳下の女性と再婚。っても60歳!?曲線、曲面を多様する、未来都市の様なデザインをする。ブラジルの首都ブラジリアにある多くの公共建築は彼のデザイン。2011年、イタリアに新作を発表している。私も大好きな建築家であり、この旅でもいくつも彼の作品を訪れる。




そして.........

riberdarde04.jpg

結局その日の夜7時、私は外へ行く支度をしてキッチンで彼を待っていた。
必要最低限の紙幣をポケットにつっこみ、もしもの時の被害を最小限に抑えて。
決め手になったのは、さっき飲んだ緑茶である。あれで若干キモが座った。
もーいいや、何でも来い。騙されるなら、騙されてみよう(危険な考え方なので真似しないように)。

...というよりは、全てを信じようと、そう思っていたのです。
ここに来るまでの僅かな間、実は沢山のブラジル人と話した。多くは、道を訪ねたのだけど。
私の出会ったブラジル人は、みんな本当に優しかったし、親身に相談に乗ってくれた。
言葉は全く通じない。けど、諦めずに一生懸命説明してくれるのだ。
中には、一緒にバスに乗ってくれたり、連絡先も教えてくれて、困ったことがあったら俺を呼べと、
手をグーにして親指を立てるジェスチャーをする。そんなブラジルの人々とふれあうことで、
だんだんと不安や警戒心が取れていたのです。ブラジル人って、本当に優しくて、気持ちのいい人達だ。
そしてこの夜、ブラジルが段々好きになっていた私の心は、好奇心が不安感に勝った。
彼に着いて行けば、一人では絶対に見る事のできない、生のブラジルがきっとあるはず。
もっと見たい。出会いたい。話したい。

ということで、T橋さんに連れられて、夜のリベルダージへと繰り出したのでした。

#04へつづく...
  1. 2011/05/16(月) 01:00:38|
  2. 旅行記 ブラジル2008
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
<<Brazil2008 Travel Report #04 遠くて近い国?遠くて遠い国? | ホーム | Brazil2008 Travel Report #02 ホテルが無い!?>>

コメント

T橋さんはホントにおもしろい人だったよなあ。
タダモノではないよ。
話やアイデアがぶっとんでるし。
あの(治療用)マットレスのビジネスはどうなったんだろう。
何かその後のT橋さんのこと知ってる?
今もリベルダージ駅前の飲み屋に行けば会えるのかなぁ。
  1. 2011/06/05(日) 11:06:53 |
  2. URL |
  3. satoshi #-
  4. [ 編集]

satoshiさんへ

今はリベルダージから少し離れた所に住んでいるそうです。
じつはこの前電話したんですよ。あいかわらずいろんなビジネスアイデアを喋ってました。
変わらずお元気そうでしたよ。
  1. 2011/06/05(日) 11:19:33 |
  2. URL |
  3. architraveler > satoshiさん #XKEzdgio
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2013/12/18(水) 15:38:13 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

なつかしい

1984年の11月下旬から私は1ヶ月間<span style="background-color:#FFFF00;">ペンソン荒木</span>に泊まっていた。写真を見ると当時よりリビングも部屋もこぎれいになっている。

当時は1ヶ月30ドルで朝食(フランスパンとマーガリン)つきだった。住民の半数は、米国のニューヨークで皿洗いの仕事をして金がたまるとブラジルでブラブラしている30代の日本人だった。

ベッドには南京虫がいて背中が刺されてかゆかった。(南半球は夏の季節)

オーナーの荒木和子さんも若かった。当時50ぐらいかと思っていたが、実際は42歳だったのか!

本館がなくなり新館だけに規模を縮小しての営業を続けている。

<span style="background-color:#FFFF00;">サンパウロ</span>は治安の悪い街で、私が<span style="background-color:#FFFF00;">ペンソン荒木</span>に到着する1ヶ月前に強盗が押し入ったという。日本人たちは床に腹ばいにさせられ「動くな」と言われていたが、葡語がわからないため動いた奴がいた。和子オーナーが「動いたら殺されるよ」と注意したと言っていた。

てにかくスーパーでピストルが5千円ほどで売られていて驚いた。外出時には1ドル札だけで10ドル持ち歩くよう指示されていた。

強盗に教われたらこの金をすぐやれ。うまく行くとケガもなく帰してくれる。でも運が悪いと金も命も両方とられてしまうとのこと。

私は幸い強盗には襲われなかったが、宿の宿泊者たちはよく路上強盗にやられているみたいだった。
  1. 2013/12/18(水) 15:45:10 |
  2. URL |
  3. 1984年ペンソン荒木の住人 #DYRuaTZc
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

ペンション荒木は、サンパウロを訪れるバックパッカー的な人達には定番の様ですね。僕は1週間程滞在しましたが、強盗の話もその時聞きました。これは戸締まりをちゃんとしなくては!!と思ったのですが、部屋の窓の鍵が壊れていて結局閉まらず...^^;

僕が訪れた時は、スーパーで拳銃は見ませんでしたが、警察に路上で突きつけられている人はいましたね。まぁでも時代も変わって、オリンピックもやる様な国ですから、だんだんと治安も良くなってきている...?旅人としては、無事に帰ってくること前提で、多少危険な場所だったという方が、話は盛り上がるのですけどね^^

とは言え、僕が訪れたのももう6年程前になると思います。今はどうなっているのでしょうかね〜^^
  1. 2013/12/24(火) 01:05:42 |
  2. URL |
  3. architraveler > 1984年ペンソン荒木の住人さん #zt96JLbs
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://architraveler.blog2.fc2.com/tb.php/871-2cafcc23
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。