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ねじまきガエルの池

nejimakigaeru07.jpg

森の工房のショールームの裏には、小さな池があります。その池を越えると、少しずつ森が始まります。
時折池のほとりにはニホンカモシカが迷い込んで来るそうですが、僕はまだ出会えていません。

最近、その池のまわりで、ネジをまく様な鳴き声が聞こえるんです。ココココ、カカカカ、キキキキ...というその音は、低い音から高い音まで様々。
僕は勝手にその声の主を、「ねじまきガエル」と名付け、昼休みの30分程度を使って探しに出かけていました。
(ムービーで鳴き声が聞けます^^)




これ、富山では当たり前の鳴き声ですか?僕の故郷静岡では、聞いたことが無い鳴き声です。
ねじまきガエルの鳴き声がする方向へ、そーっと近づくと、警戒心が強いせいか、すぐに鳴くのを止めてしまいます。
根気づよくこちらも息を潜め、静かに池のほとりを眺めていると、5分くらいでまた「カカカカ...」と恐る恐る鳴き出します。
じっと声のする方へ耳を傾け、大体の場所を特定したら2〜3歩歩み寄る。するとまた、鳴くのを止めてしまうので、5分くらいじっと池や森を眺める...。



段々、耳元に寄って来る虫の羽音も気にならなくなり、水面を滑る様に移動するアメンボや、水中を這うヤモリ、花から花へ飛び回るモンシロチョウ、上空を飛び交う小さな羽虫が見えてきました。

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足元には小さいけど複雑な形をした、薄紫色の可愛い花が咲き、森の奥からは、数種類の鳥のさえずりが聞こえてきます。
池のほとりに腰を下ろして、じっくりと周りを見渡してみると、本当に多様な生き物がいることに驚きます。森は生きています。

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群生する水芭蕉の花。森の奥では、もうびっくりするくらい葉っぱが大きくなっています。
食べたら美味しそうな葉っぱですが...、どうやら食べると毒らしい。

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デッキの下をのぞくと、小さな植物がへばりつく様に生えています。
デッキの間から漏れてくる光で、キラリと光っているのが奇麗だ。

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何と言う花だろう。とても小さいけど、花の割に茎がすーっと長い。
とても繊細で、かわいらしいです。

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たんぽぽもあちらこちらに咲いています。これは大玉ですねー。

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この花の名前も分かりません。って、殆ど花の名前なんてしらないのですが...花より団子です。
手前の花にピントを合わせて、向こう側に建築を入れて写真撮るのがお気に入りです。

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これは食虫植物でしょうか。中を見ても何もいなかったけど。
こうなってくると、もう図鑑でも買ってしまおうかと思ってしまいます。

そんな景色を眺めながら、ねじまきガエルの声がする度にその方向を確認し、少しずつ近寄り、エリアを絞ってゆきます...
しかしながら、これがなかなか見つからないのです。1日目も、2日目も、3日目も、絶対この直径1mのエリアにいるはず!というところまで突き止めるのですが、全く姿は見えず。
池の中や、水草の間等、隠れていそうな所をそっと木の枝でつついてみれど、驚いて出てくるカエルの姿は無し...。
時間が来て捜索を諦め、森を後にすると、安心した様にまた、ココココ、カカカカ、キキキキと、僕の背後で鳴き出すのでした。


--------------


捜索4日目。今日見つからなかったら、もう探すのは止めようという気持ちで、再びねじまきガエルの池へ。
いつもと同じ様に、ひっそりと息を潜めて森になります。
今度は、鳴き声が聞こえてきてもすぐに動かず、じっとその方向を見つめ、目をこらして探してみることにしました。
しかしながら、結局みつからず。水中をつついても出て来ず。もうダメかなと思って、池の淵にある木をどかすと...!!

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いたいたー♪
土色で、ちょっとぬめぬめっとした肌の、体長4cm程の小さなカエルが、一生懸命土にもぐって逃げようとしていました。

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無理矢理引っ張り出して(ごめんよ)手乗りガエル。
ふむ、なかなか可愛いではないか。ケロリ。

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職人さん曰く、「モリアオガエル」ではないかとのこと。
目の後ろにある筋と、指先の大きな吸盤が特徴的。日本の固有種で、地域によっては天然記念物の指定を受けているカエルだそうな。



ということでこちらもムービーをどうぞ♪

そういえば去年の10月に、森の工房前のアスファルトの上でうずくまっているカエルに出会った↓

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なんか葉っぱが落ちてるのかと思いきや、カエルちゃんではないですか。


しかも...



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ででで!でかい!!今回森で出会ったモリアオガエルの倍以上あったのではないか...

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うーむ、凛々しい顔立ちである。
最近は、森に人の手が入る事で生息区域がどんどん狭くなってしまっているそうです。
4日間に渡る捜索だったけど、ねじまきガエルに出会えたことだけでなく、色んな草花や虫達に出会えました。
こんな森や水辺を、ずっとずっと大切にしたなくてはいけませんね。

自然に寄り添う人の暮らし方とはどんなものなのでしょうか。そしてそれをサポートする建築のあり方とは?
人は森に入りすぎてはいけない。でも同時に、人だって自然の一部のはずです。
自然の力を支配するでも、制御するでも無く、そっと寄り添ってその力を「借りる」暮らし方。
そんな人のあり方を、富山の自然から学んでいる気がします。



  1. 2012/05/21(月) 01:19:39|
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