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世界の感じ方

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最近Instagramというスマートフォン用のアプリを使って画像をアップしている。
今までは、Photoshop(画像処理ソフト)で色味やサイズを整えてからブログやFacebook、twitter等にアップロードしていたんだけど、
Instagramなら適当なエフェクトを付けて一発でいろんな所にアップロードできるから、手軽でいいんだよね。
現在活動の拠点としている富山市の福沢と粟巣野の風景を、感動する度にぽちぽちとアップしている。
毎日朝と昼に10分間ずつくらい歩く散歩コースも、カメラを持って歩くことで日々の微細な変化に気付ける様になってきた。

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このアプリケーションのミソは、いくつか用意されたエフェクトフィルタだと思う。
コントラストを上げたり、ちょっと色味を柔らかくしたり等、完全に思い通りというわけには行かないけど、「適当」な効果を選択すれば、(ほぼ)印象通りの画像に仕上げることができる。
…と、何もアプリケーションのレビューをしたいわけでは無く、この「印象」についてぶつぶつ語りたいなと思っているわけです。



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雨上がりのキラキラした森や、息を飲む様な雄大な景色。そんな感動的なシーンを目の当たりにした時に、思わずカメラのシャッターを切る。
でも、デジカメの画面を見て、「あれ…」と思ったこと無いだろうか。
こんな景色じゃ無い。もっと緑は深くて、もっと青は清々しくて、もっと赤は情熱的なのに、画面の中の画像は、なんかつまんない…。
でもその画面は嘘をついているのかと言えばそういう訳でもなく、ちゃんとリアルに景色をピクセルに変換してくれているんだよね。
そんなストレスから、帰宅後にPhotoshopでトーンカーブやらカラーバランスをちょちょいのちょいといじって、「感動を再現」してしまう。
なんとなく、ズルイな…と心の中で思いつつも、「僕にはこう見えたんです!」と押し切ってアップロードしてしまうのです。
きっと多くの人が感じていたこのストレスを、Instagramはボタン一つでなんとなく満たしてくれるんだわね。

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でも最近は、ちょっと考え方が変わってきたんです。
感動的な景色と対峙した時、実はそもそも人間の目にある種のエフェクトがかかってしまっているんではないかなって。
雨上がりのキラキラな森を見た時、水滴で乱反射される光に勝手に僕の目がフォーカスして、その視覚情報を脳がオーバードライブさせる。
それによって僕が「見える」と認識した世界は、あんなにも感動的なものに見えるんではなかろうかなと。

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そんな事を考えた時に、印象派のモネの絵画が頭に浮かんできたんです。
タイトルは知らないのだけど、霧のかかった川の向こうにビッグベンがモワーッと浮かび上がって、後は光に満たされている様な絵画です。
「それまでの写実的な表現から、抽象的な表現の時代へとシフトしていった」といった様な説明を何かで読んだことがあるのだけど...、本当にそうなのかな。
僕は、モネの目には世界が正にそう見えていたんではないかなって思うんです。モネの脳が「見える」と認識したその風景を、彼が忠実に写実しただけなのではないかなって。

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そんな事を考えていると、急に今僕に見えている世界が、なんだかとても不安定なものに感じられてしまうのです...。
僕の脳がエフェクトフィルタを通して認識しているこの世界は、実際にはどんな色をしているのか?他の人には、いったい何色に見えているのか?そもそも、色とはいったい何なのだろうか。
ニュートンがプリズムの実験で規定した7色のスペクトル。波長にして約380nm〜780nmの範囲のみの光を、人間は色として認識できる…というのは、裏を返せばそれ以外の波長の光は認識できないわけだ。
光が物体に当たった時、ある範囲の波長は吸収され、ある範囲の波長が反射されそれが目に入って色を認識する。
これは基をたどれば物体に当たった光に、ある範囲の波長が含まれていなければ、その色は絶対に見る事ができないということになる。

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それは、車に乗っている時にトンネルに入ると、急にオレンジとグレーの世界に包まれる時に、よくもんもんと考えてしまう。
そもそもトンネルの照明には、限られた波長の光しか含まれていないから、その光の下で見たものは、その波長の範囲内で表現できる色にしかならない。
ってことはさ、物に色が「ついている」という表現にちょっと違和感を感じられてしまい、そもそも見えているもの自体が虚構の様にすら思えてしまうのです。

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小学校の国語の教科書に、「魚の感覚」という文章があったと記憶している。多分高学年の教科書だ。
その内容は殆ど覚えてないのだけど、「魚は紫外線も色として感じる」という一文だけが、ずっと印象に残っていて、時折ふわっとそのことについて考えてみたりする。
人間という生き物は、この世界の限定された姿しか認識できていないのだ。魚には、この世界はどう見えているのだろう...?

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人間は五感で世界を感じているとはいえ、視覚情報が占める割合はかなり大きいらしい。
でも、上で述べた様な不安定な視覚情報ってのは、実はいろんな感覚を邪魔してしまっていることがあるんではなかろうか?
そういえば先日、大きな電動ノコギリのある部屋に、「切り落とした端材が沢山溜まってきたから片付けておいて」と職人さんに頼まれた。
「紅松(べにまつ)と赤松(あかまつ)が混ざっているから、使えそうな端材は分類しておいてくれ」とのことだったのだが、これは目で見ても素人には難しい…。
でも、目をつぶって触ってみると、ヤニっぽさが違う。匂いに関しては一目瞭然(一嗅瞭然??)だったりする。
そうか、よく少年マンガに書いてあった「心の目で見ろ」ってのは、「視覚情報に惑わされずに他の四感を研ぎすまして、五感全てで世界を感じろ」ということだったのかもしれない!!?w

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「カンナを多少は上手くかけられる様になってきた」なんて思って、ショールームにある職人さんが作られた家具の表面を、手のひらでそっと撫でると愕然とする。
これ程までに違うものなのかと思うくらい、違う。優しさと緊張感が同時に存在している様な、不思議な感覚。
「本物」は見るだけでは無く、やはり実際に触ってみないと駄目なのか。作品集で見るだけで満足せず、旅をして実際にその空気を感じないと、いけないのだろうなぁ。

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さて結論は…なんの話だっけ?
そう、だから写真にエフェクトかけるのはずるくないよ!って、それもそうなのだけど...^^;
これからは、世界の感じ方を少し変えてみようかと思う。とりあえずは、不安定な視覚情報を遮断する為に、目をつぶることから始めてみようかな。
見えているものだけを信じてはいけない。心の目で世界を見てみよう。
(なので目をつぶっている僕を見つけても、居眠りをしているわけではありません...)

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Instagramの写真は、Facebookとtwitterにもほぼ共有してますので、良かったら見てくださいね〜^^
これからもばりばりエフェクトかけていきます。

  1. 2012/06/17(日) 23:14:50|
  2. TOYAMA
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<Star Watching vol.5 | ホーム | RAWデータを現像する>>

コメント

私も使ってます!(^O^)

私もお友達に誘われて使ってます~!っていっても実家の犬の写真あげてるだけですが~なかなかエフェクトはうまく使えないです_(^^;)ゞ

Archiさんの写真はいつもきれいだから使い甲斐が?ありますね~♪
ところで勝手に略してしまいましたが、Archiさんのお名前はなんと読むのですか。。。(-_-;)(笑)
  1. 2012/06/19(火) 19:42:51 |
  2. URL |
  3. Saryu #0p.X0ixo
  4. [ 編集]

「アーキトラベラー」と読みます(^^;;
建築士(architect)と旅人(traveler)を合わせた造語です。まだ、建築士の資格は無いですが…旅する建築士になりたいもので~(o^^o)

Instagramでも是非お友達になって下さい!
  1. 2012/06/19(火) 20:17:24 |
  2. URL |
  3. architraveler > Saryuさん #XKEzdgio
  4. [ 編集]

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